こんにちは。
想いを伝えるプレゼン伝道師
ネゴシ英語コーチのテリー吉田です。
アメリカの商談でとても困難な事として
信頼を得るということがとても大事な事
です。
商談中のプレゼン自体もとても大事ですが
例え商談がうまくいかない場合があっても
その後の会食で起死回生の逆転
リカバリーが出来ることもあります。
テリーの場合、中学校・高校・大学、
社会人になってもバスケを続けていました。
テリーの趣味は何だい?
と聞かれた時に、
『バスケットボール』と答えると
9割方相手はその話に食いついてきます。
『大学でもやってたよ。体育会で』
というと、
『Which College did you graduate? 』
どこの大学出身なんだ?
とか、言われながら
一瞬にして
尊敬の念をもった眼差しで
私の事を見てくれます。
信頼を一瞬にして得ることが出来ます。
『どんなゲームを覚えているんだ??』
と言われた時に紹介するのが
大学でのある試合のエピソードです。
今回はその試合の話です。
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テリーはバスケットボール
(以下バスケ)が好きだ。
5人対5人がコートの中で戦う
団体戦のチームスポーツ。
個人戦のスポーツでは味わう
ことの出来ない達成感を感じる
ことが出来るスポーツと確信する。
バスケは、習慣のスポーツ
(habit sports, ハビットスポーツ)
と呼ばれる。
普段の積み重ねが如実に現れる。
このことは、英語が一晩でペラペラに
なれない事に通じると
自分の人生を通じて痛感している事
である。
朝一番で誰もいない体育館で、
バッシュ(バスケットシューズ)の
キュッ、キュとする音、
ボールが弾む音、
ボールがリングに吸い込まれネットが
ボールを巻き込み、ボールが弾む音。
自分をワクワクさせてくれる。
全ては試合での活躍するために繋がる。
全ての練習でのシュートは試合の一本に繋がる。
テリーはバスケをするにはとても背が低い。
身長は約173センチ。試合のトーナメントで
配られる所属学校の名前の横に書かれる身長
は178センチ(笑)。
バスケではかなりのチビ。英語でいうShortである。
(ショートヘアのショート、英語的には
small,スモールではない)。
センターと呼ばれるポジションの選手は
ほとんどが180センチから200前後。
センターの肘が自分の顔に当たる位
テリーはチビである。実際、先輩のセンター
の人の肘が自分の鼻に当たり、接骨院に直行、
真っ直ぐにしてもらったことがある。
この背のハンディを覆すには、
背の高い人より頭を使い、
確実にボールをフロントコートに運び
シュートに繋げ、
得点チャンスを作り出さないと
決して試合でコートには出れない。
このことは、テリー自身が
英語を使ってアメリカ人相手に
商談に挑む時の戦い方そのまま
なのでテリーの商談戦略に
活かしている。
スリーポイントシュート。
バスケットコートのリングから6.25メートル
離れたところに半円のラインがあり、
ラインの内側だと通常2点の得点が、
そのスリーポイントラインの外から
シュートが決まると3点になる。
テリーには、このスリーポイントこそが
バスケで生き延びる道だった。
このスリーポイントっていうのは魔力がある。
なぜなら2秒間、バスケットの会場で試合を
見ている全ての視線を釘付けに出来るから。
大学3回生の5月の試合。奇しくも
自分が高校受験をして入れなかった
学校が会場…。
第2クオーター、前半までは15点差をつけ
自分のチームが大量リード。
第3クオーター開始し、
すぐに相手チームに
流れを持って行かれて、
じわじわと追いつかれる。
第4クオーターの残り5分で
監督がテリーをコートに投入。
その時点で15点のリードは
7点差まで差を詰められていた。
自分をマークする相手は
相手チームのエース。
こいつにシュートを2本決められて
しまう。
流れは完全に対戦チームにあり、
そうこうしているうちに
残り30秒で遂に対戦チームが
一点リードすることに。
自分のチームの最後の攻撃機会。
慎重にボールをフロントコートへ
運び、得点板を見ると残り時間が
『0』に。残り14秒を切ったこと
を意味する。
テリーがセンターにボールを
パス。そのボールがテリーに
帰ってきた。
そのパスが自分に帰ってきた時に
不思議な事が起こる。
『自分をマークしている
相手チームエースの立ち位置と
自分の位置関係をみると
完全に自分はナメられているので
シュートを打ってもブロックには
来ない、ブロックに必至に来たとしても
その前にシュートを打てる間合い』
という分析を出来た。
なぜなら、何百本、何千本、
何万本、シュートを打ってきた
スリーポイントシュートの
自主練の自分の場所だったから。
躊躇なく撃ち放ったシュートは
弧を描く。
2秒の間、会場の時間を止めた。
2秒後そのボールはネットに吸い込まれた。
スリーポイント成功。
1点リードされていたから
プラス3点で2点のリード。
相手チームのベンチのメンバーは
押せ押せムードだったのが
意気消沈。
だが
バスケの試合は最後まで諦められない。
安西先生も言っていた。
『あきらめたらそこで試合終了ですよ!』
相手がスリーポイントを再び決めれば
再逆転。だから絶対に諦められない。
『ハリーバック! (早く戻れ!!』
そう言いながら、自陣のコートに
ボールが運ばれないように
チーム一丸
必至のパッチの
ディフェンス。
『ピ~ッ!!ゲーム終了です』
審判のコールにより試合は終了。
辛くも勝ちを得た試合だった。
試合終了後、
中学のバスケの時のいっこ下の
元主将だった後輩が、
『テリーさん!△%*....!!!』
と声にならない声で握手を求められ
何だかとても嬉しかった。
後日、その試合のビデオを見た時に
私の最後のスリーポイントが画面に
入っていなかった。
ビデオを撮ってくれていたマネージャーが
チームメイトから『なんで肝心なシュートが』
入ってないの?と総攻撃をくらう。
『だって、感動してカメラがズレたんです。
ごめんなさい!』
『ええやん。皆んな。
〇〇◯(マネージャの名前)いつもビデオを撮ってくれてありがとう』
テリーにとって、
チームメイトにとって、
中学の一年下の元主将後輩にとって
記憶に残る
一本のスリーポイントになった。