CEO:『君のお陰で今日の交渉がまとまったよ』
これからの時代、アメリカとの商談をまとめる交渉英語術が尚一層重要性を増してきた。
アメリカでは、ドナルド・トランプ大統領が就任し、
- アメリカでの現地化、
- アメリカ現地企業とのパートナーシップ構築
が日本企業においての急務。
相手先からいかに自分に有利なポジションを、結果を得られるかどうかは個人レベルではなく、勤務する会社の社命を左右するほどの影響力があるのは明白である。
ある日、役員会議が急遽設定された。
<議題>
- 組織変更の合意
- 新技術コラボレーション合意
など、この会議の結果次第で、今から5年後までの数百億のビジネスを受注するか否かの経営判断を含める重大な戦略的内容が含まれていた。
いよいよ、役員会議が始まる。
<弊社側の出席者:合計7名>
- CEO
- 取締役 アジア担当
- 社長 アジア担当
- 副社長 技術担当
- 副社長 営業担当
- チーフエンジニア
- 営業部門ディレクタ⇒テリー
<お客様側の出席者:合計5名>
- 常務取締役 1名
- 部長 担当部門 1名
- 課長 担当部門 2名
- 係長 1名
格式の高い重厚な造りの、役員会議室に通されるだけで場の空気に圧倒される。
これだけで緊張する。
両社のトップから席次が進み私は末席のほぼ誕生日席に近い席に着席。
全員着席の後、お茶とお水などの飲み物が用意され、参加者同士、手短に名刺交換を行う。
役員会議の舞台が整った。
自分は営業なので、この役員会議での自分の任務は議事録をとるためのノートにまとめることで良い。
着席後にリラックスした瞬間、
部長(顧客側):『テリーさん、 通訳して下さい。』
役員会議室の15メートルはあるような一枚板の長い役員会議質のテーブルの対角線上のお客さん(課長)から、切れ味の鋭すぎるスルーパス。
これ以上無い位の不意打ちをくらった。
ボクシングでいう意識外からのパンチ!
ノックダウンで、カウントが始まるような感じだったが
テリー:『かしこまりました。通訳を精一杯務めさせて頂きます。』
表情を一切変えずに、即答!
深呼吸をして、自分の気を落ち着かせながら、自分の役目変更にともない自分自身を議事録任務モードから通訳任務モードに自分を変身させる。
パワーポイントにまとめられた20ページの内容を30秒で斜め読みをして流れを再確認。
そして、いよいよ自分の左手側にいる弊社側のCEOの挨拶から始まり、コメントの意図する内容をポイントだけを書き取り、自分の右手側にいるお客様側の常務取締役とそれぞれのお客様に弊社CEOのメッセージを英語にしてキーポイントを簡潔に伝える。
次に自分の右手側にいるお客様側の常務取締役がおっしゃる言葉を、ポイントのみノートに書き留める。
一言一句を書いている暇はない。
先方の意図を汲み取りつつ脚色はしないように左手側にいる、弊社CEOならびに弊社幹部へ伝える。
今回の役員会議に参加をしているトップマネジメントを務める幹部の方々はそれぞれ、会社各部門・グループを束ね10万人以上の規模の日本国内だけでなくグローバルな展開をしている会社の中でリーダーシップを日々いかんなく発揮されている豪傑の方々。
体から出ているオーラと、目力(めじから)のエネルギー量が半端ない。
仮に役員報告を面着(対面)で逆鱗に触れたらメデューサと目が合い相手は石化してしまうような眼力である…。
そのような豪傑の揃うトップマネジメント12人の見えないけど感じられる気のうねりが役員室の中を駆け巡る。
<役員会議室の中の気のうねりサイクル>
(1) 右側に集中
(お客様の日本語でのメッセージを聞き取る)
↓
(2)テリーひとりに集中
(英語でお客様のメッセージを
全員に伝える)
↓
(3)左側CEOからのメッセージを聞く
(英語のメッセージを聞き取る)
↓
(4)テリーひとりに集中
(弊社CEOのメッセージを
日本語で全員に伝える)
↓
(1)に戻る
とてつもないエネルギーを右側から(お客さんの伝えたいメッセージ・思い)を自分を介して左側にスムーズに左側(弊社CEO側)に英語で伝える。
時には、CEOのメッセージを敢えて途中で遮り、メッセージを 右側のお客様に届けて、CEOのメッセージの認識を確認した上で、つづきのメッセージをCEOから受取り、その内容をまた右側のお客様に届ける。
メッセージが長くなる場合は、わざと2回に分けるようにし、意思疎通具合を確認しながら進める。
やがてこの役員会議はクロージング(結び)に入った。
弊社CEOからの謝意と今後のサポートのコミットメントをしっかり伝えた後、
常務取締役(顧客側):『これからも是非、今の関係を続けましょう。』
という結びのメッセージ、クロージングコメントを頂いた。
このメッセージを英語でCEOに伝えた際には『満面の笑み』という返事をもらった。
次に、常務取締役、 弊社CEO 共に笑顔だった。
常務取締役(顧客):『私は英語は少々苦手だが、 技術論で気持ちのよい話が出来たよ。あなたのお陰だ。今日はありがとう。』
と屈託の無い笑顔でおっしゃって頂いた。
役員会議室を出る際に、顧客側の方々が、CEOとの挨拶(握手)をした際に
顧客側の方々も一人ひとり私にお礼を言って頂いた。
役員会議室を離れた後、
CEO:『君のお陰で今日の交渉がまとまったよ。本当にありがとう』
と労(ねぎら)いの言葉をもらった。
結果は・・・
他の弊社役員も、口々に『ありがとう』『よくやったな』と労いの言葉を私にかけてくれた。
実は弊社側の役員の1人に、日本語ペラペラの英語ネイティブ役員がいた。
その彼が私にこのように言ってくれた。
アジア担当社長(自社):『あなたの通訳は表現が礼儀正しい言葉遣いをしていたので驚いた。私には出来ない。よくやったな』
と言ってもらった。
この役員会議での交渉の 同時通訳により、自分の価値を顧客側・車内側に客観的に証明した役員会議となった。
テリーからのメッセージ
これからの時代は、ご承知のとおりドナルド・トランプがアメリカの大統領になり日本企業はアメリカでの現地化やアメリカ企業とのパートナーシップ構築をするのは最優先課題。
これからの時代のサラリーマンは、普通に日本をが出来るだけではダメである。普通の日常会話の英語が出来るだけではダメである。
最近はAIという言葉が流行しているように、今ある職業の大多数が、コンピューター・ロボットに置き換わると言われている。
あなたの今のお仕事は今からの5年後、10年後に絶対にある保証はあるだろうか?
私は、アメリカで商談する為の交渉英語、この一点にこだわり続けてきた。
私は、商談のための交渉英語力。この力を身につけていて本当に良かった。
もしあなたがアメリカとの商談をまとめる力があったら今の会社で貴重な戦力として、自分の地位を確固たるものに出来るだけではなく、上司、部下、海外のトップマネジメントからの評価がうなぎ登り。
他部署からの引き抜きとか、昇進のレールに乗れたり、昇進速度が上がるだろう。
または、外資系企業からのヘッドハンターから連絡が途切れなく来るようになる。
巷(ちまた)にはTOEIC900点以上取っている人、TOEFL100点以上取ってる人海外に留学に行った人、英語力のある人がいるのは確か。
しかし、このように非常に高度な英語力を持っていても、彼らのほとんどは残念ながら商談英語が出来ないという現実がある。
なぜなら、仕事の現場での交渉経験が乏しいからであり、実はコツさえ掴めばそんなに難しすぎるということはないのである。
私は、このサイトの訪問者であるあなたに、
『アメリカと交渉できる為のテリー式商談交渉英語』
の習得ノウハウを、お伝えしていきたい。